2010年9月24日金曜日

大神

徳田と、岡川君と、貴志とうちの4人でうちの家に帰ってきた。(来る、と言うよりもみんなここに来るのが当たり前、みたいな雰囲気だった。)部屋は本などで結構散らかっていた。パソコンはつけっぱなしだった。玄関に入って、ドアをまだ閉めないうちに、隣に引っ越してきたという金髪おかっぱで青目の男性外国人が「Hey!」と話しかけてきた。早口でうまく聞き取れなかったけれども、「君たちドラムって楽器知ってる?叩ける?一緒にenjoyしないか?」的なことを言っていた。徳田と岡川くんは「やるやるーー!」みたいな感じで走って出ていき、アパートの通路でエアドラムをし始めた。次第に外国人の子供が集まってきていたのが見えた。けれども私は勉強したかったので、部屋の電気をつけるのも忘れてPCとスタンド電気の明かりだけで勉強しようとした。外が少し騒がしいな、と横を見ると、貴志が体操座りしてうつろな目をしていた。

「…大神…できひんねん…」
その日は実際に貴志が「プレステが壊れて大神(犬ゲーム)ができなくなった」と言った日だった。


翌日、すごく晴れた暑い日だった。ある学校に向かっていた。校門にりんちゃんがいた。その学校は門をくぐると広い広い運動場が広がっていて、校舎はもっと遠くにあった。りんちゃんはオレンジ色のビキニの水着を着て、青いポリバケツのようなものに氷水と一緒に入れてよく冷えた炭酸ジュースを持っていた。「これ今配りよるんよ~」というが一人で配るには結構多い量入っていたので、「手伝った方がいい?」というと「え~めっちゃ助かる~」と言うので手伝うことに。しかし私はりんちゃんのように水着などもってきていなかった。しかし私だけ普通の恰好をしているとりんちゃんだけなんだかかわいそうだ、と言う事で脱いで下着になった。ぶっちゃけみんなそんな分かんないだろうと思ったし、ばれたらそれはそれで面白いかも、という気分だった。とにかく気分がだんだんはっちゃけでもうどうでもよくなっていた。でも絶えずりんちゃんはにこにこしていた。私もマネしてニコニコしていた。しかし誰も来ないのだ。りんちゃんと私しかいない。誰もやってこない。なのになぜかいつの間にかジュースが減っていった。飲んだわけでもない。でも最終的にジュースが残り3本ほどになったので、りんちゃんが「もう大丈夫だよ!できればむこうの水道のとこ、片づけてほしいんだけど頼んでもいいかな?」と言った。なぜかもう半端ないテンションが高くなっていて、「いいよ!!!」といって超にこにこしてスキップして真夏の運動場を駆け抜けた。そしてキャンプ場の水道みたいなところにたどりついた。涼しいけどじめじめして、蚊がいそうだった。何か洗いものをしようとした。ふと斜め後ろを見ると貴志が体操座りしてうつろな目をしていた。

「…大神…できるようになったぉ…」
その日は貴志が「プレステ叩いたらなおった!!」と言った日だった。

2 件のコメント:

  1. 岡川・・・くん・・・(´・ω・)

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  2. >岡川くん
    だっていつもそう読んでるやん(´・ω・)

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