2011年3月11日金曜日

歯医者

 こないだ朝一で友人二人を連れて3人で歯医者に行ってきた。しかし歯医者さんは「今僕一人しかいないから残りの2人はだいぶ待たせることになるよ。なんだったら一回家に帰ってもいいよ。終わったら連絡するから。」と言われた。とりあえず一番目はRちゃんにいかせて、Aちゃんと私は私の家に行った。
 
 私の家に来るとすぐ彼女は「ねぇ録音機器貸してよ」と言い出した。と言っても私の家には適当な質の悪いただのレコーダーしかなかったが、彼女はそれでいいと言った。すると彼女は録音ボタンを押すと同時に、私のコンポから西野〇なかなんかそんな感じのインストぅルメンタルかなんか知らんけどそれを流し始め、合わせて歌いだした。途中で気にいらなかったのか、音楽を止めたので、一体これをどうするのか聞くと、「Youtubeにあげるのっ!」とナーバスになっているようなので怖かった。それをしばらくしていると歯医者さんから連絡があった。彼女は必死だったので私が次に行くことにした。

 歯医者に行くとRちゃんがちょうど終わったとこで、ニコニコして帰っていった。歯医者さんもニコニコして、私を奥へ通し、あの歯医者の機械だらけの椅子(なんて言うの?)に座らせると、椅子も倒さず口の中を診られた。「あ~はいはい」と言うと即座に何かを口の中に入れられた。あの針みたいなんで触るんだろうなぁと思っていたら、ぶすっと歯ぐきを刺された。麻酔だった。なぜ突然麻酔なのか。全く説明もないまま、「とりあえず外に出ようか」と言われたので一緒に外へ出た。

 「ほ~ら、外は天気もいいし、風も気持ちいいし、少しは気分が楽になるでしょ?これなら歯の治療も少しは楽になるよ^^」と、めちゃくちゃなことを言いだした。「さぁ、そろそろ麻酔も効いてきたところだし、治療を始めよう」とは言うものの、何をするのか全く分からないので風とか自然とかどうでもいいから怖かった。2人とも立ったまま、口を大きくあけさせられると、がっという振動があった。歯医者さんの手を見ると、私の歯があった。歯を抜いていた。でも抜いたであろうところにうまい具合に歯の土台みたいなものが残っていた。「ここの土台にかぶせものをすれば治療は終わりだよ^^」と言い、続きは中でやると言う事なのでまた室内に戻った。何という匠技なのだろう。

 戻って歯医者さんが準備をしている間、私は抜かれたとこを舌で触ったが、どうも私が痛いところの隣を抜かれている気がする。この歯ではない。あぁ…この歯なのに…と思って痛い歯を舌で触ると、取れた。麻酔のおかげなのか、痛くもなんともなかった。というより、もしや麻酔って歯を抜けやすくする役割もあるのだろうか?と思ってまた別の歯を少し舌でいじってみた。取れた。計2本が完全に抜け、1本が土台だけ残っている形である。やばいと思ったがどうすることもできず、歯医者さんが診てくれるのを待った。
 
 「はい、口開けて」口の中を見た歯医者さんは一時停止した。「ど、どうして」とあわてたので事情を説明した。すると、「僕は触れなんて言ってないじゃないか!抜いたのは僕ではなく君なんだぞ!自分のミスは自分で何とかしなさい!ぼ・・僕はもう知らない!」と急に子供のようにキレた。そこで、私は意識を失ってしまった。

 気がつくと、私はベットに寝ていた。何があったのだろう。歯を抜いてしまったことを思い出した。歯を抜いて放置していたらとんでもなく痛くなるに違いない!あの歯医者、途中で私を見捨てて家に帰したのだろうか?ひどすぎる!と思って歯を舌で触ると3本きちんとあった。なぜなら、もう夢から覚めていたからであった。

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